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Grounding Spirituality 地に足のついたスピリチュアルへ

『Grounding Spirituality (地に足のついたスピリチュアル)』とは 1

そもそも私達の実体というのは、非物質世界となる精神世界にあり、霊・魂という存在となるので、実は精神世界と呼ばれている世界の方がベースであると言われています。


そのため、私達は、こちらに(物質世界)居ながらも、常に実体はあちら側(非物質世界)にも同時に存在している状態となります。


それでは何故、もともと非物質世界となる精神世界の存在である私達が、わざわざこの物質世界となる現実世界にきているのでしょうか。


それはこの物質世界・現実世界というのが、非物質世界・精神世界では味わえない体験ができる場であるからこそきているのです。


何故なら、物質世界は非物質世界よりも波動の周波数がかなり低く、密度の濃い世界となるので、現実世界に存在する石のように、結晶化・物質化されたものに実際に触れるという体験ができます。


逆に、非物質世界というのは、非常に波動の周波数が高い為、言葉通り、物質の形を為さない世界であることから、何かの物体に触れたり、感じたりするという体験ができない場であります。


そして、そこはむしろ個というよりも、すべてと繋がっている感覚の方が強く、一人一人の魂でさえも境界線が感じにくい状態で、明確なコントラスト(対比)がなく、より全体としての意識の感覚の方が強い世界となっています。


またそこでは、個や一つの対象に意識が向くというよりも、より全体に意識が向いている状態となることから、あえて個という分離の状態を味わうことができる、物質的な体がある場で、体験や体感というものを通して、様々な学びや気づきを得る為に、自ら望んでこの場にきているのです。


ちなみに、この非物質世界と物質世界の関係性は、温度が上昇すると、目に見えない気体となり、また温度が著しく低下すると、目に見える固体となる水の性質とよく似ています。


非物質世界となる精神世界は、どちらかというとファンタジーの様なイメージの世界となり、それがとてつもない拡がりをみせて、様々なものが重なり合った包括的で全体的な世界となります。


その一方で、物質世界となる現実世界は、そのイメージなどがより具現化され、何らかの形(物質化・現象化)となる世界で、またその目に見えぬものを行動によって現象化・物質化させて、形にしていく世界でもあります。


例えば、非物質世界において、愛に関してのイメージやヴィジョンを持つのであれば、それを物質世界では、愛のある家庭や社会を築きあげることであったり、また愛をテーマとした映画や音楽などの作品によって、表現したりしていきます。


そのため、この世界に居ながら、非物質世界となる精神世界の方ばかりに意識が向いて、そこばかりに入り浸っている状態というのは、この世界にきた目的から大きく外れてしまうので、非常に無意味なものとなってしまいます。


このことから『Grounding Spirituality (地に足のついたスピリチュアル)』というのは、非物質世界・精神世界からもたらされた波動やイメージを、この物質世界・現実世界という『地』にしっかりと足をつけて、何らかの形に具現化していくという意味であります。


また、この現実世界にきた目的を、意識的に精神世界に繋がった状態で、行動によって現象化・物質化して、体験していくことを指す言葉となるのです。
 
 
 
 
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